児童書

2017年12月16日 (土)

読みました(洋書/児童書) ~ Charlie and the Chocolate Factory

前から一度読みたいと思ってはいたのですが、先日、メルカリで安く出品されていたので、読んでみました。

貧しい暮らしをしていたCharlieが、巨大な、でもちょっと怪しいチョコレート工場に招待されることになり、おじいさんと一緒に行くことになります。そこで見たものは…

もう少しほのぼのとしたお話を勝手に想像していたのですが、いい意味で期待が裏切られて、とても毒のある、風刺の効いた話で面白かったです。"Matilda"と同じくらい、楽しく読むことができました。大人にもお勧めできる児童書だと思います。

Roald Dahlの本は、古本で安く売りに出ていることが多いので、もう少しいろいろと読んでみたいです!

2016年5月20日 (金)

読みました(洋書/ヤングアダルト) ~ Eleanor & PARK

私の苦手な、あまり好みではないジャンル(YA/ヤングアダルト)の本なのですが、評判が良さそうなので、前々から読もうかどうか迷っていました。今年3月の紀伊國屋(梅田本店)の洋書バーゲンで見つけたので、せっかくなので買って読んでみました。渡辺由佳里さんの「洋書ベスト500」にも掲載されております。

最近(3年ほど前に)書かれた本ですが、舞台は1980年代のNebraska州Omahaになります。主人公の一人であるParkは、母親が韓国人、父親がアメリカ人のハーフで、音楽や漫画が好きな男の子。もう一人の主人公であるEleanorは、いつも変わった格好をしている赤毛の女の子で、母親の再婚相手が酒飲みで母親に暴力をふるっており、Eleanorのことを疎ましく思っている様子。そんな高校生二人の、一風変わった恋愛物語です。

話の出だしから、最後には別れ別れになってしまうことがなんとなく分かってしまうのですが、音楽や漫画を通じて二人が交流を深めていくのを読んでいると、「うまくいって欲しいなぁ…」と思わずにはいられませんでした。最後は、思っていたよりも希望の持てる終わり方になっており、なんだかほっとしました。爽やかな余韻の残る、いい終わり方だと思いました。

恋愛物語ですので、正直、この年になると、読んでいて恥ずかしくなる場面も多々あるのですが、人種差別、家庭内暴力、離婚、貧困、いじめ等々の問題も絡み合っていて、思っていたよりも興味深く読むことができました。特に最後の100頁くらいは、話に引き込まれて一気に読んでしまいました。物語の進み方(テンポ)も、丁度良いと思いました。

残念だったのは、物語に出てくる具体的な音楽や漫画について、私に殆ど知識がなかったこと。もし知識があれば、より一層、この物語を楽しめたのになぁ…

YAなので、好みが分かれるとは思いますが、なかなか良い本だと思いました。

2016年2月28日 (日)

読みました(洋書/ノンフィクション、児童書) ~ The Boy Who Harnessed the Wind

数年前に本屋さんで見かけて「読もうかなぁ…」と思っていたのですが、何となく読まないままだった本です。最近、別の本屋さんで見かけて買ってみたのですが、帰宅してよく見てみたら"Young Readers Edition"でした。「まぁ、いいか…」 と思ってそのまま読んでみたら、自分のレベルに丁度合っていました…

著者(William Kamkwamba)が、子供時代から現在(2014年)に至るまでを振り返って書いた自伝的な本です。 Williamは、1987年に、人々が魔術を信じているような、電気も通っていない、アフリカの貧しい農村で生まれました。Williamは、ラジオを分解して仕組みを調べたりするような、好奇心旺盛な少年でしたが、2001年の飢饉を切っ掛けに学費が払えなくなり、他の多くの貧しい子供達と同様に、学校に行くことができなくなります。Williamはとても落ち込むのですが、近くの図書館で借りた科学の本を読みながら、家族と自分の為に、電気を起こす風車(風力発電装置)を作ろうと頑張ります。

風車を作るといっても、部品を買うお金は無く、スクラップ置き場やゴミ捨て場から部品になりそうなものを探して、それを工夫して加工し、少しずつ風車を作り上げていきます。近所の人達から変な目で見られても、信念を持って頑張り抜き、ついには風車を完成させ、家の中を電球で照らすことに成功します。風車が出来てからも、現状に満足することなく、スイッチ、ブレーカー、携帯電話の充電器等々、様々なものを創意工夫によって作っていきます。

そして、2006年、Williamの風車が世界に広く知られることなり、それと同時にWilliamの世界も、故郷から海外へと急速に広がっていきます。マスコミの取材を受けたり、TEDの舞台に立ったりした後には、新たな学校生活、新たな挑戦が始まり、それは今もなお続いているようです。

食べていくのがやっとで、着る物も殆どなく、学校に行くことも出来ない困難な状況にも拘わらず、自分の考えを信じて、風力発電装置を完成させたWilliamの頑張り、粘り強さ、向上心には、ただただ感心いたしました。通勤電車の中で読みながら、「着る物にも、食べる物にも、住む所にも全く困らないような恵まれた環境にいるのだから、もうちょっと頑張ろう!」と、何だか元気をもらうことが出来ました。

また、Williamと友人のGilbertや従兄弟のGeoffreyとの交流も、心温まるものがあり、読んでいて楽しかったです。読後感の爽やかな、お勧めできる本だと思います。

(なかなか良かったので、本好きの子供にも読んでもらおうと、邦訳版も注文してみました。まだ、ちょっと難しいかなぁ…)

2015年11月 1日 (日)

読みました(洋書/児童書) ~ The One and Only Ivan

洋書ファンクラブの「2013年 これを読まずして年は越せないで賞(児童書/YA部門)」の候補作です。渡辺由佳里さんの「洋書ベスト500」にも掲載されています。ショッピング・モールで見世物として飼われているゴリラが主人公の物語です。

ゴリラのIvanは、幼い頃にジャングルから連れてこられ、人間の家庭で育てられ、その後、ショッピング・モールにある檻の中で暮らしていました。ゴリラのIvanには、隣の檻にいるゾウのStella、野良犬のBobという友達がいました。そして新たに、子供のゾウのRubyがショッピング・モールに連れてこられます。

Ivanは、人の言葉をそれなりに理解できるし、Stella、Bob、Rubyとは会話することもできます。Ivanは、檻の中での生活を自分の運命として受け入れ、淡々と日々を過ごしていたのですが、新しく連れてこられたRubyが辛い思いをしているのを目の当たりにして、Ivanの気持ちに変化が現れます…

後書きによると、物語自体はフィクションなのですが、Ivanは実在するとのことです。実在のIvanは、物語と同様に、幼い頃に中部アフリカで捕まえられてアメリカに送られ、人間の家庭で育てられていましたが、家庭で育てられなくなると、ワシントン州のショッピング・モールに送られて、そこで27年間、檻の中で暮らしていたとのことです。そして、ショッピング・モールが倒産した後に、アトランタ動物園でゴリラの仲間達と一緒に過ごすことになった、とのことです。Ivanは2012年に亡くなったようです。

アトランタ動物園のIvanに関する情報 ⇒ http://www.zooatlanta.org/ivan?ff_s=U-JQ1A

250頁ほどある本ですが、物語が1、2頁ごとに区切られていて、テンポ良く場面が展開していくので、とても読みやすいと思います。馴染みのない単語も出てきましたが、思ったよりも早く読み終わりました。

物語には、確かに読んでいて辛くなる場面もあるのですが、IvanとStella、Bob、Ruby、そして清掃係の子供Juliaとの会話・交流にユーモアがあり、全体的には心温まる物語でした。また、人間側にもそれぞれの事情があり、そのことが物語の深みを増していると思いました。

児童書ですが、いろいろ考えさせられる場面も多く、大人の方にも十分お勧めできる本だと思います。

2015年9月18日 (金)

読みました(洋書/ファンタジー・児童書) ~ The Neverending Story

この間、娘が日本語訳を楽しそうに読んでいたので、私も英語訳を読んでみました。ミヒャエル・エンデ(ドイツ)のファンタジー・児童文学の名作です(1979年作)。子供の頃に映画版を見たような気もするのですが、「幸いの竜」であるファルコン(Falkor)の顔以外は、全く覚えていません…

いじめられっ子のバスチアン(Bastian)が、小さな古本屋からある本を盗んでしまい、学校の屋根裏部屋で読み始めます。物語の前半は、本の中の世界「ファンタジア(Fantastica)」の勇者アトレーユ(Atreyu)の冒険、物語の後半は、バスチアンが「ファンタジア」の世界でアトレーユやファルコンと共に冒険をします。

バスチアンの冒険は、自分探しの旅でもあります。自分の本当の望みは何なのか、格好よくなりたいのか、強くなりたいのか、タフになりたいのか、人から称賛されたいのか、仲間と一緒にいたいのか…果たしてそれが見つかるのか…

主人公(バスチアン)が子供なので、子供達(小学生高学年くらいから?)の方がより共感できる話だと思いましたが、大人が読んでもいろいろと考えさせられると思います。私も、これからの生き方について、今一度考えさせられました。さすが、長く読み継がれている話だと思いました。

親子で楽しめる話だと思いますので、日本語訳でも英語訳でもどちらでも、ぜひ読んでみて下さい!

日本語訳はこちら…

2014年9月 4日 (木)

読みました(洋書/児童書・フィクション) ~ When Marnie Was There

先日、かみさんと娘が、映画「思い出のマーニー」がいい話だったと言うので、少しだけひねくれて原作を読んでみました。

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とても幼い頃に両親を亡くして、養父母に育てられているAnnaは、他の子供達と楽しく遊ぶこともなく、養父母と心を通わすこともなく、乾いた疎外感を感じながら心を閉ざして暮らしていました。

ある年の夏、Annaにとって良いだろうということで、Annaは、海沿いのLittle Overtonという村にある養母の旧友の家で、ひと夏を過ごすことになります。

その村で、Annaは、川沿いにある大きくて古い家を見つけます。Annaは、その家を一目見た時から、自分がこの家をずっと探し続けていたことに気づき、その家も自分が来るのをずっと待っていたように思うのでした。

その古い家の近くで、Annaは、その家に住んでいるというMarnieという同い年ぐらいの女の子に出会います。Marnieはちょっと不思議な女の子なのですが、AnnaはMarnieには心を開くことができて、一緒にボートを漕いだり、キノコ狩りに行ったりして楽しい時を過ごします。そして、二人はお互いのことを少しずつ語り合います…

Marnieとは一体誰なのか…

Annaは変わっていくのか…

やはり、他の人には心を閉ざしたままなのか…

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私が生まれるより前の1967年にイギリスで出版された、ちょっと古めの本なのですが、読みにくさは殆ど感じず、飽きることなく最後まで読むことができました。

辛い出来事も少し語られますが、それでも読んだ後には、人のつながり、人の暖かさ、生きることへの希望のようなものが感じられて、暖かい気分になれました。心に残る、心に響くいい話でした…

映画も良いとのことですが、今回読んだ原作も、多くの人に読んでもらいたいなぁ…と思いました。

最後に、特に印象に残ったGillieおばあちゃんの言葉を…

When you grow as old as I am you can't any longer say this was someone's fault, and that was someone else's. It isn't so clear when you take a long view. Blame seems to lie everywhere. Or nowhere. Who can say where unhappiness begins?

2014年2月15日 (土)

読みました(洋書/児童書) ~ MOON OVER MANIFEST

前からずっと読みたいと思っていた本です。やっと読むことが出来ました。この本も、渡辺由佳里さんの洋書ガイド「洋書ベスト500」に載っております。

お父さん(Gideon)と二人暮しのAbilene(12才ぐらい?)は、GideonがIowaで仕事をしている夏の間、Gideonと別れてKansasのManifestという町で過ごすことになります。そこは、かつてGideonが暮らしていた町ですが、Abileneが来た時(May 27, 1936)には、すっかり廃れた町になっていました。

Abileneはこの町で過ごしているうちに、過去(1917~1918年)のManifestでの出来事を少しずつ知ることになります。また、Gideonの過去にも触れることとなります。

一方で、Abileneとその友達の行動(遊び?)がきっかけで、町の人たちも、本当に辛かったけれども楽しいこともあった過去に向き合い、少し前向きに歩み始めるようになります。

All the Remember When stories in the paper had folks talking about the way Manifest used to be. And all the fine memories they had. And how people used to take care of each other. There were tears too, but they seemed to be healing tears.

町の人たちは、長い歳月を経て、それそれのClosure(最終的な心の整理)を見つけることができたのだと思います、きっと。

単語も、文法も、登場人物の多さも、歴史的な背景も、洋書の小説を読み慣れていない私には結構難しかったですが、児童書とは思えないほど、とても味わい深い小説でした。読後に、「頑張ろう…」としみじみと思える小説でもありました。お勧めです。

2014年1月25日 (土)

読みました(洋書/児童書) ~ One Crazy Summer

この本も、渡辺由佳里さんの洋書ガイド「洋書ベスト500」に載っている本です。紹介文を読んで、「なんか面白そう!」と思って読んでみました。

1968年の夏、New YorkのBrooklynに住むDelphine、Vonetta、Fernの三姉妹は、お父さんの指示により、末っ子のFernが生まれた後に家を出て行ったお母さん(Cecile)に会いに、CaliforniaのOaklandへ行くことになります。

Cecileは、子供達との再会を喜ぶ様子はなく、むしろ三姉妹を邪魔者扱いして食事を用意することすらせず、「朝ご飯はBlack Panther(1966年に結成された黒人解放運動を行う政治組織)のところへもらいに行け、日が暮れるまで帰ってくるな。」と言う始末。

そして三姉妹は、Black Pantherのサマーキャンプに参加することとなり、かなり変わった夏を過ごすことに…

しっかり者の長女Delphine、いつも注目を浴びたい次女のVonetta、寂しがりやだけど負けず嫌いの末っ子Fern、三姉妹の言葉の掛けあいが、リズムがとっても良くて面白く、楽しく読めました。うちの二人の娘も同じような感じなので、なんかこの三姉妹には親しみが持てました。

また、当時(私が生まれるよりも前!)のアメリカ社会の厳しさも感じることができ、ちょっと勉強にもなりました。そして、"Coloring and La-La"の章の…

テレビや新聞がとりあげるBlack Pantherは、銃を持ち、拳を振り上げる活動家ばかりで、貧しい子供達にパンを配り、教室で教えているような活動家は一切取り上げない…

という箇所が印象に残ると共に、テレビや新聞だけを信じることの怖さもなんとなく感じました。

最後まで読むと、Cecileが子供達を残して家を出て行ってしまったのも仕方ないかなぁ…とも思えてくるのですが、それでもやっぱり子供達が可愛そう(特に長女のDelphineが…)と思ってしまいます。何が正しいのか、何が正しくないのか、そう簡単に決められないものだなぁ…と改めて考え込んでしまいました。

ちょっとだけ残念だったのは、途中で出てくる詩の意味がなんとなくしか理解できなかったこと。もっともっと英語に慣れる必要がありそうです。知らない単語も結構出てきましたし…

フィクションなのだけど、ノン・フィクションのような感じもする、個人的には好きなタイプの本でした。

2014年1月17日 (金)

読みました(洋書/児童書/冒険) ~ HOLES

「洋書の入門書」「児童書の傑作」等としてよく紹介されているので、「一度読んでみなくては!」と思い、読んでみました。

主人公であるStanley Yelnatsは、無実の罪で更生施設"Camp Green Lake"に送られ、他の少年達と共に毎日穴を掘らされます。「穴を掘るのは更生のため」と施設の職員からは聞かされますが、本当の目的は…

読み進めるにつれて、物語の先がとても気になるようになり、最後の方は時間を忘れて一気に読んでしまいました。特に、主人公のStanleyと、友人のHector Zeroniが、お互いの絆を深めながら成長していく様は、読んでいて楽しかったです。また、Yelnats家の過去とZeroni家の過去とが物語に関係してくる過程も、なかなか印象的でした。

「こんなことあり得ないよなぁ~」と思ったりする箇所もありましたが、全体として、とても楽しく読むことができました。また、評判どおり読みやすいので、最近洋書を読み始めた方には特にお勧めできると思いました。

【付け足し】

あくまで個人的な好みですが、児童書では"mockingbird"や"Wonder"や"Matilda"の方が好みかなぁ…

2013年10月26日 (土)

読みました(洋書/児童文学) ~ WHEN YOU REACH ME

この本も、8月に紀伊国屋(梅田本店)で「洋書2割引セール」をやっていたときに見つけた、いつか読みたいなぁ…と思っていた本です。

12歳の女の子 Miranda が主人公の物語です。母親とそのボーイフレンド Richard、親友の Sal、友達の Annemarie、Colin、Julia との関係を軸に物語は展開していくのですが、ある時から、Miranda の元に奇妙な手紙が届くようになります。Miranda は、それらの手紙の意味が全く分からなくて当惑するのですが、最後には、その手紙の意味を理解することに…

私も読みながら、それらの手紙の意味がさっぱり分からなくて、その意味が知りたくて、どんどん読み進めていったので、いつもよりも早く読み終わりました。

結末は、悲しいような、嬉しいような、なんか不思議な感じでした。それ故に心に残る、いい物語だと思いました。また、少し時間をおいて、再読してみたいと思います。

児童書の洋書を読もうとしている方には、お勧めの本です。

なお、日本語訳も出ているようですね。

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