Never Let Me Go
何年も前から、いつかは読みたいと思っていたのですが、なんとなく先送りにしていた本です。ここのところノンフィクションが続いていたので、良いタイミングに思えて手に取ってみました。2005年に出版された作品で、渡辺由佳里さんの「ジャンル別 洋書ベスト500」にも掲載されております。
寄宿舎(のような施設)で青年期まで過ごした主人公(Kathy H.)が、10年以上務めてきた"carer"という仕事を終えるにあたり、親友であるRuth、そしてTommyとの思い出を寄宿舎時代から振り返る形で話が進みます。「carer」「donation」「guardian」「madam」「gallery」といった言葉が、いったい何を意味するのかよく分からないまま話が進行していくのですが、次第にその意味が分かってきます。
2017年にノーベル文学賞を受賞したKazuo Ishiguro氏の代表作の一つであり、あらすじは様々なところで紹介されていると思いますので、ここでは触れないでおきます。フィクションなのですが、将来的には十分起こりそうな話であり、また、現実の搾取されている人たちの状況を仄めかしているようにも思えて、読んだ後はいろいろと考えてしまいました。
また、Kathyたちの寄宿舎時代の出来事を読んでいる時は、何故か、我が家の子供たちが読んでいる漫画(観ているアニメ)「約束のネバーランド」が頭に浮かんでおりました。約ネバのように、寄宿舎(のような施設)の子供たちが救われることはないんですけどね…
表現的に難しい箇所が所々ありましたが、思っていたよりも読み易かったです。早朝の通勤電車で少しずつ読み進めていったのですが、最後の数章だけは、これまでの話がつながってくるので一気に読んでしまいました。
改めて言うまでもないとは思いますが、お勧めの物語です。
邦訳はこちら。
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