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2016年10月28日 (金)

読みました(洋書/ノンフィクション) ~ 'Tis

Frank McCourtの「Angela's Ashes」がとっても面白かったので、そのまま続けて、続編である「'Tis」も読んでみました。

前作「Angela's Ashes」は、著者(Frank)がアメリカに船で着いたところで終わりますが(1949年)、本作はその後の物語です。

アイルランドからアメリカに来て、最初はホテルの清掃員として働き、軍隊に徴兵され、その後倉庫や港湾で働き、銀行で働き、様々なオフィスで派遣として働き、働きながら大学で勉強し(1954年から正規の学生)、希望かなって教師になったが(1958年)、勉強する気のない高校生相手に悪戦苦闘しながら、恋をし、結婚をし(1961年)、子供が生まれ(1971年)、その間に、兄弟がアメリカに来て、母親もアメリカに来て、家族を捨てたアル中の父親がアイルランドから会いに来て(1963年)、母親が亡くなり、父親が亡くなり(1985年)、母親の遺灰(Angela's Ashes) をアイルランド(リムリック)に持ち帰るまでが描かれています。

一人の人生を振り返ったに過ぎない、と言ってしまえばそれまでですが、アイルランド人であること等の劣等感を抱えながら、情けない思いを何度もしながら、それでもなんとか前に進もうともがきながら、やっぱり駄目でうまくいかないけれど、それでも少しずつ状況は良くなっているような、やっぱり良くなっていないような、そんなFrankの行動・視点・考え方がとても面白く、可笑しく 、暖かく、切なく、真剣で、なんとも言えない感じで、読み終えるのがもったいなかったです。

前作と同じく、私にとっては単語も文体も難しかったのですが、話が面白いので、読むのが苦になりませんでした。また、青年 から大人になっていく過程が描かれていることもあり、子供には読ませられないような表現が多々出てきますので、万人には進められないかなぁ…とちょっと思いました。

本作も、前作同様、読んでいると不思議に元気が出てくる本でした。日々の生活において小さなことでくよくよ悩むことはよくあると思うのですが、「駄目なところも一杯あるけど、そんな小さなことは笑い飛ばして、日々を生きていこうか…」と思わせてくれるような本でした。何とも言えない不思議な魅力の詰まった本です。

ちなみに邦訳は「アンジェラの祈り」というタイトルで出版されています。

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