読みました(洋書/児童書) ~ The One and Only Ivan
洋書ファンクラブの「2013年 これを読まずして年は越せないで賞(児童書/YA部門)」の候補作です。渡辺由佳里さんの「洋書ベスト500」にも掲載されています。ショッピング・モールで見世物として飼われているゴリラが主人公の物語です。
ゴリラのIvanは、幼い頃にジャングルから連れてこられ、人間の家庭で育てられ、その後、ショッピング・モールにある檻の中で暮らしていました。ゴリラのIvanには、隣の檻にいるゾウのStella、野良犬のBobという友達がいました。そして新たに、子供のゾウのRubyがショッピング・モールに連れてこられます。
Ivanは、人の言葉をそれなりに理解できるし、Stella、Bob、Rubyとは会話することもできます。Ivanは、檻の中での生活を自分の運命として受け入れ、淡々と日々を過ごしていたのですが、新しく連れてこられたRubyが辛い思いをしているのを目の当たりにして、Ivanの気持ちに変化が現れます…
後書きによると、物語自体はフィクションなのですが、Ivanは実在するとのことです。実在のIvanは、物語と同様に、幼い頃に中部アフリカで捕まえられてアメリカに送られ、人間の家庭で育てられていましたが、家庭で育てられなくなると、ワシントン州のショッピング・モールに送られて、そこで27年間、檻の中で暮らしていたとのことです。そして、ショッピング・モールが倒産した後に、アトランタ動物園でゴリラの仲間達と一緒に過ごすことになった、とのことです。Ivanは2012年に亡くなったようです。
アトランタ動物園のIvanに関する情報 ⇒ http://www.zooatlanta.org/ivan?ff_s=U-JQ1A
250頁ほどある本ですが、物語が1、2頁ごとに区切られていて、テンポ良く場面が展開していくので、とても読みやすいと思います。馴染みのない単語も出てきましたが、思ったよりも早く読み終わりました。
物語には、確かに読んでいて辛くなる場面もあるのですが、IvanとStella、Bob、Ruby、そして清掃係の子供Juliaとの会話・交流にユーモアがあり、全体的には心温まる物語でした。また、人間側にもそれぞれの事情があり、そのことが物語の深みを増していると思いました。
児童書ですが、いろいろ考えさせられる場面も多く、大人の方にも十分お勧めできる本だと思います。
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