吉田さんのこと
アコーディオン・コンサーティーナ奏者の吉田さんが亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈りいたします。
ここ数日、FacebookやTwitterで皆様の書き込みを読ませていただきながら、「吉田さんは、本当に皆さんから慕われていたんだなぁ…」としみじみ感じながら過ごしております。
私がアイルランド音楽を始めた頃(20年以上前)にいろいろお世話になったのが、吉田さんの「グレンミュージック」というお店。当時は東京に住んでいたので、アイルランド音楽の曲集や、Eamonn Cotter氏製作のフルート等々を、グレンミュージックから通信販売で購入していました。当時は、曲集等を海外から直接購入するのは結構ハードルが高かったので、グレンミュージックがあって本当に助かりました。
http://irish.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/music-for-the-s.html
http://irish.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_8.html
懐かしい、1999年3月の「グレンミュージック通信」です。大事に保管してあります。
ボタン・アコーディオンやコンサティーナの取り扱いがあって、当時、眺めているだけでワクワクしました。
NHKの連続テレビドラマやSi-folkの初CDの話が載っていますね。
当時、セッション情報も一生懸命読んでいたんだなぁ…
吉田さんのグレンミュージックが無かったら、ここまでアイルランド音楽を続けられなかったかもしれませんね…
2012年に、仕事の都合で大阪に転勤となり、家族で引っ越すことになりました。それまで、吉田さんにお会いしたのは、天王洲のRoundstoneのライブでお会いしたぐらいだったでしょうか。関西各地のセッションにお邪魔するようになり、吉田さんにお会いする機会も増えました。
お会いした時には、ついつい嬉しくなってコンサーティーナ談義を始めてしまうのですが(奏法よりもメーカーやメンテナンスについて…)、そんな私にも優しく付き合って下さり、お陰様で楽しい時間を過ごすことができました。子供たちを連れて一家でセッションに行くことも多かったのですが、そんな時にも優しく子供たちに声を掛けていただき、とても嬉しかったです。
吉田さんは、アイルランド音楽の演奏家として皆さんから一目置かれる存在だったと思いますが、そんなことは全く感じさせず、皆さんに優しく接している姿しか記憶に残っておりません。
2018年の冬に東京に戻ってきてから、関西方面に遊びに行くこともコロナ禍で難しくなり、その間に、純さんに続いて、吉田さんまで亡くなられてしまいました…
コロナ禍が収まったら、また、関西方面に遊びに行きたいと思いますが、やはり淋しさを感じるんでしょうね、きっと。