リベット留めされたリード
通常のコンサティーナ・リードは、「リード」が「リード・シュー」にクランプとネジで留められていますが…
ここ数年、「リード」が「リード・シュー」にリベット留めされているコンサティーナ・リード…
を使用するメーカーが出始めております。具体的なメーカー名としては、Edgley、7 Mount Concertinas、The Irish Concertina Company(おそらく)といったところでしょうか。
推測ですが、これらのメーカーは、リード・メーカー(HARMONIKAS等)から市販品を購入して、カスタマイズ、チューニング等した上で、コンサティーナに組み込んでいるのではないかと思っております。
「リベット留めされたコンサティーナ・リード」を使っているEdgleyさんの楽器を弾いた感想としては、コンサティーナ・リードらしい音色がして、レスポンスもそこそこ良かったので、特に問題はないように思います。7 Mount Concertinasも、ホームページ上の音源を聴く限り、なかなかレスポンスが良さそうです。
但し、ネット上では、「やはりコンサティーナ・リードではない」という意見もあるようですので、なんとも判断がつかないところです。確かに形状も微妙に違いますし、聴く人が聴けば違いが分かるのでしょうかね…
また、「リベット留めされたコンサティーナ・リード」はおそらく市販品をカスタマイズしているでしょうから、DipperやJeffriesのレベルまでリードの品質を上げるのは、正直難しいと思っております。
いずれにせよ、結果的に選択肢が広がるのはいいことかなぁ…と思っております。
【追記1】
実は「リベット留めされたコンサティーナ・リード」は、最近になって新しく出てきたもの、という訳ではなく、昔はWheatstoneの一部の楽器で使われておりました。良い評判は聞きませんが…
(写真:Concertina Connectionのページより)
【追記2】
ご参考までにですが、アコーディオン・リードは、基本的に「リード」が「リード・シュー」にリベット留めされています。
そうすると、「リベット留めされたコンサティーナ・リード」は、「クランプとネジで留められている(伝統的な)コンサティーナ・リード」と「アコーディオン・リード」との中間に位置すると言えるのではないか…とも思いました。
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