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リベット留めされたリード

通常のコンサティーナ・リードは、「リード」が「リード・シュー」にクランプとネジで留められていますが…

Repair3

ここ数年、「リード」が「リード・シュー」にリベット留めされているコンサティーナ・リード…

Reed

を使用するメーカーが出始めております。具体的なメーカー名としては、Edgley7 Mount ConcertinasThe Irish Concertina Company(おそらく)といったところでしょうか。

推測ですが、これらのメーカーは、リード・メーカー(HARMONIKAS等)から市販品を購入して、カスタマイズ、チューニング等した上で、コンサティーナに組み込んでいるのではないかと思っております。

「リベット留めされたコンサティーナ・リード」を使っているEdgleyさんの楽器を弾いた感想としては、コンサティーナ・リードらしい音色がして、レスポンスもそこそこ良かったので、特に問題はないように思います。7 Mount Concertinasも、ホームページ上の音源を聴く限り、なかなかレスポンスが良さそうです。

但し、ネット上では、「やはりコンサティーナ・リードではない」という意見もあるようですので、なんとも判断がつかないところです。確かに形状も微妙に違いますし、聴く人が聴けば違いが分かるのでしょうかね…

また、「リベット留めされたコンサティーナ・リード」はおそらく市販品をカスタマイズしているでしょうから、DipperやJeffriesのレベルまでリードの品質を上げるのは、正直難しいと思っております。

いずれにせよ、結果的に選択肢が広がるのはいいことかなぁ…と思っております。

【追記1】

実は「リベット留めされたコンサティーナ・リード」は、最近になって新しく出てきたもの、という訳ではなく、昔はWheatstoneの一部の楽器で使われておりました。良い評判は聞きませんが…

Wheatstone_reed_2

(写真:Concertina Connectionのページより)

【追記2】

ご参考までにですが、アコーディオン・リードは、基本的に「リード」が「リード・シュー」にリベット留めされています。

Tuning_l_1

そうすると、「リベット留めされたコンサティーナ・リード」は、「クランプとネジで留められている(伝統的な)コンサティーナ・リード」と「アコーディオン・リード」との中間に位置すると言えるのではないか…とも思いました。

Jeffries (Bb/F) の調整

【キー配列の変更】

右手側の外側列のキー配列(押し/in)を、Jeffriesの標準的な配列に変更しました。

 Eb, C#, A, G#, C# → Eb, C#, G#, C#, A

 (注)分かり易いように、Bb/FをC/Gに移調して記載しています。

変更した3つの音のリード・シューの幅がほぼ同じでしたので、リード・シューを差し替えるだけで済みました。併せて、チューニングの微調整もしておきました。

【音がきちんと鳴らない】

右手側の中央列の下から2番目のD/AのボタンのD(押し/in)の音がきちんと鳴らなかったので、リードを見てみたら、リード・シューがリード・パンから外れかかっていました。

きちんとリード・パンにはめ直して、チューニングの微調整もしておきました。

【チューニング】

右手側の手前列の一番下のE/EbE(押し/in)が低かったので、チューニングしました。

普通は使わないような高い音で、リードが小さくて薄かったので、リードを傷めてしまうリスクを考えて完璧にチューニングはせず、概ね改善させたところで止めて、様子をみることにしました。

P1060698 P1060700_2

P1060702 P1060706

コンサーティーナのボタン配列

Cormacさんのレッスンを受けた際に、Cormacさんがあらゆるボタンを駆使して弾いていたのを見て(聴いて)、ちょっと気になって我が家のコンサーティーナのボタン配列(キーボード・レイアウト)を調べてみました。

※画像をクリックして(拡大して)ご覧下さい。

※どの楽器も基本はJeffriesレイアウトですので、Suttnerのホームページに掲載のJeffriesレイアウト表をベースに、ボタン配列を確認しました。当該レイアウト表と異なる箇所を赤字で記載してあります。

※Bb/FとAb/Ebの楽器は、比較の為に、C/Gに置き換えた場合のボタン配列を記載してありますので、実際の音とは異なります。

<30-Key C/G Dipper>

Cg_dipper_2

<38-Key C/G Suttner>

Cg_suttner_3

<38-Key C/G Jeffries>

Cg_jeffries_2

<38-Key Bb/F Jeffries>

Bbf_jeffries_2

<38-Key Ab/Eb Jeffries>

Abeb_jeffries_3

コア部分の配列は当然同じですが、コアでない部分はそれぞれに特徴(個性)があって、なかなか面白いですね。

私はコア部分を使ってしか弾かない(弾けない…)ので、配列の違いは殆ど気にならないのですが、和音等を駆使して弾く方にとっては気になってくるのでしょうね、きっと。

Cormac Begleyさんのレッスン

今日は、コンサーティーナ奏者のCormac Begleyさんのレッスンに参加してきました。

お昼にコメダ珈琲で腹ごしらえをして、会場の「つくるビル」へ。

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午後一は、かみさんの個人レッスンを、子供達と一緒に聴講させていただきました。以下、ポイントを備忘録的に…

・指の置き方(ポジション)は、原則はあるが、それに拘る必要はないので、いろいろ試してみると良い。

・自分の演奏が他の人にどう聞こえているか、なかなか分からないものなので、時々録音して聴いてみると良い。

・曲の2小節ぐらいを、強調する箇所を変えながら何度も繰り返し弾いてみて、自分がしっくりくる(いいなぁ…と思う)弾き方を探ってみると良い。そうすることにより、他の人の真似でない、自分独自のスタイルを作り上げてほしい。

・(Cormacさんは)曲の途中で、意図的に、エアーボタンをパーカッシブな効果を出す為に使っている。(蒸気機関車みたいな感じ?)

・G、A等のドローンのやり方の解説、練習方法。

・その他。

・最後に何曲か弾いてくれました(リール、ホーンパイプ)。

通訳の方に、素早く且つ適切な通訳をしていただいたので、突っ込んだ話まで伺うことが出来て、非常に良かったと思います。ありがとうございました。

<レッスンの様子>

Lesson

レッスン後に、Cormacさんが持参していたバス・コンサーティーナ(B♭/F?、Dipper)と通常のコンサーティーナ(C/G、Suttner)を、お願いして弾かせてもらいました。

バス・コンサティーナは、大きくて、重くて、エアーも沢山必要で、弾くのに力がいりましたが、弾いていて新鮮で、とても楽しかったです。比較対象が無いので何とも言えないのですが、バス・コンサーティーナにしては素晴らしいレスポンスの楽器なんでしょうね、きっと。

通常のコンサティーナは、製作番号が100番台の、初期の頃のSuttnerでした。レスポンスは、我が家のSuttner(300番台)よりも少し遅いくらいだったと思います。にも拘わらず、あれだけの素晴らしい演奏ができるのは、やはりすごいなぁ…としみじみ思いました。

今まで、日本に入ってきている何台かのSuttnerは、たまたまレスポンスが今一つなだけで、アイルランドのプレイヤー達が弾いているSuttnerはもう少し品質が良いのでは、と勝手に思っていたのですが、そうではないことがよく分かりました。どうも、アイルランドのプレイヤー達は、レスポンスが今一つなのをものともせずに弾きこなしているようです。見習わないとなぁ…

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そして、空いた時間に喫茶店でコーヒーを飲んで、15:30からはグループレッスンに参加しました。

最初はフルートで参加していたのですが、Cormacさんから「オクターブ下でやってみよう」との指示が出てからは、フルートでは物理的に対応できず、コンサーティーナにスイッチ。

こちらも、ポイントを備忘録的に…

・曲の2小節ぐらいを、強調する箇所を変えながら何度も繰り返し弾いてみて、自分がしっくりくる(いいなぁ…と思う)弾き方を探ってみると良い。そうすることにより、他の人の真似でない、自分独自のスタイルを作り上げてほしい。(上記の個人レッスンと同様)

・ボリューム(音量)を変えたり、スピード(テンポ)を変えたり、オクターブ上・下で弾いてみたり、いろいろ試してもらいたい。スラー、カット、コード等の装飾はその後で良い。

・Gのスラー(F#→G)、カット(C→G)、グレイスノート(G→A→G)の簡単な解説。

・最後に何曲か弾いてくれました(スライド、ホーンパイプ、エアー)。

残り時間で、コンサティーナを何台持っているのか訊いていただいたのですが、11台とのこと!弾くのが大変なのでバス・コンサーティーナはいらないけど、そのオクターブ上のバリトン・(アングロ)コンサーティーナが、また欲しくなってきました…

Cormacさんは「自分の考え方が絶対ではないよ」と謙虚に仰っておりましたが、Cormacさんのやり方は、アイルランド音楽に対する一つのアプローチ方法として、なかなか興味深いと思いました。

Cormacさん、主催者の皆様、本当にありがとうございました。m(_ _)m

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