Jeffries (C/G) の調整
調整作業の備忘録…
左手側の外側の列にあるC#が、速いフレーズで切り返して音を出そうとすると、音が立ち上がらない(「うっ」と詰まった感じになる)ときがあるので、リードとリード・シューの隙間を少し広くしてみました。
思っていたよりもリードが厚くて(硬くて)隙間がスムーズに広がらず、一回目のトライでは状況が改善しませんでした。再度、もう少し思い切って隙間を広くしてみたら改善しました。作業時間としては20分程度。
最近、低音のリードを調整する機会が増えたのですが、その理由は、最近、コンサティーナで低音の出てくる曲を弾くのが楽しくなってきて、よく練習するようになったからです。まだまだ上手くは弾けませんが、フルートでは出せない(よって、オクターブ上げざるを得ない)低い音を弾くのは楽しいので、頑張って練習したいと思います。
<11/3追記>
右手側の内側(手前側)の列にある高いG/F#のボタンについて、GからF#に切り返すときに「パタン」という音(バルブが閉まる音)がして気になるので、バルブを交換してみました。
また、右手側の中央列の高いE/Dのボタンについても同様の症状があるので、こちらもバルブを交換してみました。
(交換前)
左側がGのリードのバルブ、右側がEのリードのバルブになります。
どちらも「押し(push)」の音なので、リード自体はリードパンの裏面に(写真では見えません)、バルブはリードパンの表面にくることになります。
時間の経過で、バルブ(白い細長い皮)が反ってきているのが分かるかと思います。
今回は、2箇所とも23mmのものを使用しました。
症状が改善したので、作業終了。作業自体はそれほど時間はかかりませんが、ボンドが乾くまで少し待つ必要があります。
リードパンの裏側にも気になる所があったので、特に症状は出ていませんが、一応バルブを交換しておきました。
リードパンの裏面(ベロー側)にあるバルブの閉まる音は、リードパン自体に遮られるので、表面(アクションボード側)にあるバルブの閉まる音に比べて、それほど気にならないと思います。
<11/13追記>
Cormacさんのレッスンに参加した時に、CormacさんのSuttnerの調子が悪かったので、代わりにこの楽器を弾いていただきました。その時に、Cormacさんはあらゆるボタンを駆使して弾いていたので、「あぁ…(自分が)普段使っていない音はチューニングできていないなぁ…」と思い、早速チューニングすることにしました。
(↑クリックして(拡大して)見て下さい)
上記の表に「H28.11.12」と記載してある7箇所が、今回チューニングしたところです。
今回大変だったのは…
<右手側、手前の列よりも更に手前に一つだけあるEb/C♯ボタンのEb>
音程が45セントも低く、音程を大きく上げなくてはならなかったので、リードを削る程度を調整するのに苦労しました。しかし、なんでこんなに低かったのかなぁ…
<右手側、手前の列の一番下にあるB/F♯ボタンのB>
高いBの、更に1オクターブ上の音で、通常は使わない音です。音程が10セント高いだけでしたので、それほど苦労しないだろうと思っていたのですが、甘かったです。リード自体がとても小さくて薄くて、リードをちょっと削っただけでリードが変形してしまい、変形により音程も変わってしまうようで、かなり調整に苦労しました。ちょっと大袈裟かもしれませんが、感覚としてはアルミ箔片を削っている感じ…
上記2つのリードの調整で時間をとられたので、今回はトータルで約2時間かかってしまいました。大きなリード(低い音のリード)のチューニングも苦労しますが、小さなリード(高い音のリード)のチューニングもなかなか大変なのですね…
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