Jeffriesにもいろいろあります…
Jeffriesは製作されなくなってから大分経っていますが、アングロ・コンサーティーナについて言えば、Jeffriesに匹敵するメーカーがなかなか出てこないのが実情です。匹敵するのはDipperぐらいでしょうか…
そんなJeffriesも、年代によって品質が異なります。
まず始めに、「1890~1900年頃の楽器」は、下の写真用のように、ボタンの間に銘が刻まれています。この頃の楽器は、そこそこ品質が良いかと思います。
(↑写真:我が家のB♭/F)
次に、「1900~1920年頃の楽器」は、下の写真のような銘が刻まれています。一般的に、この頃の楽器が、最も品質が良いとされているようです。
メーカでもあり修理屋さんでもあるNorman氏によると、「1890~1900年頃の楽器」に比べてリードがほんの少し薄く、それ故に反応がより良いとのことです。
(↑写真:我が家のC/G)
(↑写真:我が家のA♭/E♭)
そして、1920年代になると、どうも、メーカーが「Jeffries Brothers」と「C. Jeffries」に分かれたようです。この頃の楽器は、弾いたことがないので品質がよく分かりませんが、他の時期のJeffriesに比べて、少し安く売買されている気がします。
従前と同じ住所(23. Praed Street)の「Jeffries Brothers」は、下の写真のような銘が刻まれています。従前とほぼ同じ銘で、一番上の名称が「C. JEFFRIES」から「JEFFRIES BROS」に変わっただけですね。
(↑写真:Button Boxに売りに出されていたB♭/F)
一方、新しい住所(Aldershot Road)に移った「C. Jeffries」は、下の写真のような銘が刻まれています。
(↑写真:CONCERTINA.netのフォーラムで売りに出されていたC/G)
これ以降は、残念ながらJeffriesは作られていないようです。
で、下の写真のような銘が刻まれている楽器は、いつの時代のものなのか?
「1890~1900年頃の楽器」であるという考えと、「1920年代の楽器」であるという考えがあるようですが、私は、ボタン形状の類似性(ボタンが細い)、銘の文字の類似性から「1890~1900年頃の楽器」であると推測しています。
(↑写真:Button Boxに売りに出されていたC/G)
他にも、下の写真のように、銘が「C. Jeffries」ではなく「W. Jeffries」となっている、めずらしい楽器もあるようです。「1920年代の楽器」であると推測されているようです…
(↑写真:CONCERTINA.netのフォーラムより)
一口にJeffriesと言っても、いろいろな年代のものがあって、なかなか興味深いです。個人的には「1920年代の楽器」を弾いたことがないので、いつか弾いてみて、品質を確かめたいなぁ…と思っています。
なお、Jeffriesはアンティークですので、同じ年代であっても品質・状態にバラつきがあります。ご留意下さい。
(この記事は、CONCERTINA.netの記事を参考に書きました。)
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