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読みました(洋書/読み聞かせ用絵本) ~ Clap Your Hands

昨年、「江坂の洋書屋」さんの「英語の絵本の読み聞かせ」で取り上げられた本です。

Clap your hands, stomp your feet.

Shake your arms, then take a seat.

…といった具合に、体を動かしながら、基本的な文章、単語(動詞、名詞、形容詞)が自然と覚えられるようになっていると思います。

最初から最後まで、短い文章、良いリズムで書かれているので、とても読みやすく、読み聞かせしやすい絵本だと思います。

ただ、絵が、見ようによっては少し不気味な感じもするようで、子供達のお気に入りにはなっていないようです。良い絵本だけに、残念!

最後に、読み聞かせの参考音源です。子供の声が可愛らしいですね。

読みました(ノンフィクション) ~ 「<刑務所>で盲導犬を育てる」

勤務先の広報部門が紹介していたので、早速読んでみました。「島根あさひ社会復帰促進センター」での「盲導犬パピー育成プログラム」について書かれております。

このプログラムでは、センター(刑務所)内で、訓練生(初犯の受刑者)が、点字点訳の実習と併せて、盲導犬候補の子犬たちを生後2ヶ月から10ヶ月間預かって、将来盲導犬になれるように育てることになります。本書では、訓練生の方々が、子犬との関わりを通じて少しずつ心を開き、自分(自信)を取り戻していく過程が、優しい言葉で描かれております。

「受刑者」という言葉からは、どうしても「怖い」というイメージが先行してしまいがちですが、実際には多くの方々が、止むを得ないような事情、同情すべき事情から罪を犯してしまったり、ちょっとした切っ掛けから歯車が狂って罪を犯してしまったりしており、実はとても真面目であったり、優しい心の持ち主だったりするようです。そうであるが故に、自分が罪を犯してしまったことで、激しい自己嫌悪に陥ったり、諦めの感情を抱いてしまったりするようです。

そのような人たちとって、このプログラムを通して子犬を世話すること、そして子犬の世話を通じて他の人たちと関わりを持つことが、再び前向きに人生を踏み出す、更生する(生き直す)ための大きな切っ掛けになっているようです。

一方で、刑務所の外にも目を向けてみますと、自己嫌悪に陥っていたり、諦めの気持ちを抱いていたりする人は沢山いるかと思います。そう考えると、このような取り組み(プログラム)は、刑務所の外(普通の社会)にも必要なのではないのだろうか…とも思いました。もしかしたら、会社にも…。

「岩波ジュニア新書」ということもあり、とても読みやすく、大人でしたら半日くらいで読み終わるかと思います。ノンフィクションとして、純粋に感動しましたし、「自分もいろいろ頑張らないとなぁ…」と励まされもしました。可愛らしい犬の写真も沢山載っていますので、ぜひ多くの人に読んでもらえたらなぁ…と思いました。

また著者は、「これらの人びと(本プログラムを修了した訓練生)の人生の物語については、いずれ別の本にまとめたいと思っています。」とも書いておりますので、楽しみに待っていたいと思います。

そして最後に、このような取り組みに勤務先が関与しているのは、やはり少し誇らしく思いました(自分は何にもしていませんが…)。

読みました(洋書/ノンフィクション) ~ Just Mercy

アメリカの弁護士(Bryan Stevenson氏)が書いたノンフィクションです。Bryan氏は、EJI(the Equal Justice Initiative)という組織を設立し、仲間と共に、20年以上に亘り、不当に死刑・終身刑に処された人たちを救う取組みをしてきており、本書は、その長年の経験に基づき書かれたものです。

Bryan氏らが救おうとする人たちは、全くの無実だったり、それほど重大な犯罪を犯した訳ではなかったり、精神障がい・知的障がいの故に的確な判断ができなかったり、強く同情すべき事情(非常に貧しい環境で厳しい虐待を受け続けてきた、等)がある子供だったりします。それらの人たちが、捜査当局による強引な捜査、不当な鑑定、被告に有利な証拠の秘匿・隠滅、裁判手続きにおける陪審員の不当なセレクション、被告に対する法的弁護の不足、そして、それらの背景にある根深い人種差別・貧しい人への差別により、不当に死刑・終身刑に処せられてしまいます。更に、刑務所に入所した後も、他の囚人や刑務所職員から厳しい虐待を受け、精神的にも肉体的にも更に病んでしまいます。

本書では、このような実態が、実際のケースを基に丁寧に述べられています。それ故に、書かれている内容は重く、時々、読み進めるのが辛くなる場面がありました。その一方で、心が温まるような場面も沢山ありました。

本書は、米国において、白人以外の人々・貧しい人々に対する偏見・差別が依然として根深く残っていることを、刑事手続きの実態を明らかにすることにより、強く訴えている本だと思いました。書かれているのは米国での話ではありますが、日本でも同様の偏見・差別が存在していないかどうか、耐えず注意していかなければならないと思いました。

洋書の難易度としては、法律用語がそこそこ出てきますが、その点を除けば思ったよりも読みやすかったです。

やはり話の内容が重いので、正直、万人向けのノンフィクションではないと思いますが、個人的には非常に心を揺さぶられましたので、広く読まれて欲しいなぁ…(邦訳も出て欲しいなぁ…)と強く思いました。

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