読みました(法律) ~ 「国際取引法と契約実務」
日経新聞の法務面を読んでも国際的な話が多いし、少しは「外国法」や「英文契約書」が理解できるようになりたいなぁ…ということで、今さら感はありますが、コンパクトにまとまっていそうなこの本を読んでみました。
前半の第1編は「国際取引の基礎知識」となっておりますが、一般的事項については比較的あっさりとした説明になっていると思いました。一方で、「セクハラ」「知的財産」「製造物責任」「企業買収」といった分野については詳しい説明がなされております。また、最後の章では、「企業法務部」の役割についても触れています。
「基礎知識」ということなので、通常であれば一般論に終始してつまらなくなりそうですが、この本は、語り口が親しみやすく率直で、また、最近の情勢にも言及しており、思っていたよりも読みやすかったです。
後半の第2編は「国際契約の実際」ということで、「売買契約」「ライセンス契約」「共同開発契約」等について、条文の例を挙げながら、ポイントを絞って留意点を解説しております。
こちらは、契約類型ごとに解説の仕方が異なる(統一感がない)のが少し気になりましたが、それでも比較的読みやすかったです。但し、ポイントを絞っての解説なので、英文契約書の全体像を把握する為には、更に他の本を読む必要があると思いました。
全体としては、法律書にしては読みやすいので、国際取引法の全体像を眺めるには良い本だと思いました。
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