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読みました(法律) ~ 「英文契約書作成のキーポイント」

英文契約書に関する本の定番ということなので、本屋でページをめくってみたところ、「here-とthere-」の説明がとても分かりやすかったので、購入して読んでみました。

本書は、特に、英文契約書で用いられる語句の説明(主に3章「契約書の英語」と7章「契約書に多用される語句」)が丁寧で分かりやすく、とても役立ちました。例えば、先ほど挙げた「here-とthere-(hereafter、thereof等)」や「where-(whereof等)」という用語は、今まで本を見たり、インターネットで調べたりしてみても今一つ理解できなかったのですが、本書の解説を読んで理解することができました。また、「consideration」「execute」「damages」等については、通常の意味とは異なる、英文契約書上の独特の意味が丁寧・簡潔に説明されており、英文契約書初心者の私にとっては非常に為になりました。

その他、8章「数字、日付、期間など数に関する表現」、9章「定義の作り方」、14章「契約書の体裁」等、英文契約書作成における留意点が、細かいところまで丁寧に説明されていて、「なるほど…」と思う箇所が沢山ありました。いつも細かな所まで気になってしまう私にとっては、非常に有り難かったです。

あえて欠点を挙げるとすれば、解説等の一覧性が高くないので、ざっと読んで大まかに全体を理解する、ということが難しいように感じました。特に、12章「契約書の構成法」を読んでいる時にそう思いました。そういう意味では、一つ一つじっくり読んでいく必要がある法律書だと思います。

また、掲載されている例文が、私にとっては多少難しく感じました。(建設工事に関連する契約からの例文が意外に沢山あって、建設会社勤務の私にとっては嬉しかったのですが…)

本書を読んだ後に、「英文契約書の文例集」等を読むと、理解につまずくことなく効率的に学習ができるかなぁ…と思いました。お勧めできる法律書だと思います。

読みました(洋書/ノンフィクション) ~ THE INFORMANT

先日、米国司法省(反トラスト局/Antitrust Division)の方の講演を聴いた時に紹介されていた本です。映画にもなっていますが、本の方が良いとのことだったので読んでみました。

主にリジンという飼料添加物をめぐる国際カルテル事件(同業者間での価格・販売数量の調整・密約)に関するノンフィクションです。

米国1社(ADM)、日本2社(味の素、協和発酵)、韓国2社(Sewon、Cheil)の計5社によるカルテル事件なのですが、そのうちADMの役員の一人(Mark Whitacre氏)がある事件を切っ掛けにFBIの協力者となります。FBIは、同氏の協力の下、カルテルが行われている会議をビデオ撮影・録音すること等により、証拠を集めていきます。そして、その証拠に基づき、司法省(反トラスト局)が家宅捜索に踏み切るのですが、その後、Whitacre氏が別の横領事件等に関与していることが疑われるようになり、その影響を受けて、カルテル事件の捜査も予想していなかった方向へと展開していきます。

本書は、当時の隠し撮りしたビデオや録音、各種文書、そして100人以上の関係者へのインタビューを基にして書かれたノンフィクションであり、当時の出来事や、関係者の人物像等が丹念に描かれていて、John Grishamの小説にひけをとらないくらい面白かったです。読んでいて「本当にノンフィクションなの?フィクションでは?」と思うくらいでした。

また、当時、Whitacre氏がJohn Grishamの"The Firm"の映画を観ていたこと、本事件の捜査中に、司法省(反トラスト局)が別のカルテル事件でGE(General Electric)に完敗していたこと等、個人的に興味深い箇所が沢山ありました。その他、FBIと司法省(反トラスト局)との意見対立や、司法取引における被告側弁護士と司法省(反トラスト局)との駆け引きも、読んでいて興味深かったです。

「カルテル」というあまり一般的ではない分野の事件を扱ったものですし、ページ数も500頁以上ありますので、なかなか手が伸びにくい本かと思いますが、思っていたよりもずっと面白く、当初はいつものペースで1ヶ月ぐらいかけて読み終えるつもりだったのが、話に引き込まれて2週間で読み終えてしまったくらいなので、お勧めできる本だと思います。

最後に、FBIが隠し撮りしたビデオがYouTubeにありましたので、以下にご紹介しておきます。

1993.7.13

1993.10.25

1994.3.10

1995.1.18

読みました(法律) ~ 「ハンドブック アメリカ・ビジネス法」

外国法を学ぶなら、まずは英米法を押さえねばと思い、コンパクトにまとまっていそうなこの本を読んでみました。

契約法、担保取引法、破産法、雇用関係法、反トラスト法、不法行為法、知的財産法などなど、米国法の主要分野について、19の章にわたってコンパクトに解説されております。

本の帯の謳い文句のとおり、「機中でも約4時間できっちり押さえられる」というのは、米国法初心者の私にはちょっと無理だと思いましたが、思っていたよりも早く(一週間程度で)読み終えることができました。

また、すべての章が統一した流れ、具体的には…

POINTS → KEY LEGAL TERMS → Basic Rules(ここが主要部分になります) → Practical Advice → Review Questions

という流れ(順番)で記載されているので、どの章も読みやすかったです。

全体としては、比較的読みやすい法律書だと思いますし、米国法の全体像も何となく掴めると思いますので、私のような外国法の初学者にはお勧めできる本だと思います。

読みました(洋書/読み聞かせ用絵本) ~ ONE LIGHTHOUSE, ONE MOON

先月、「江坂の洋書屋」さんに勧められて購入した絵本です。 "Frog and Toad"シリーズ で有名なArnold Lobelさんの奥様Anita Lobelさんの作品です。

3つの話が収められており、一つ目が「曜日」の名前を覚えられるお話"ALL WEEK LONG"、二つ目が「月」の名前を覚えられるお話"NINI'S YEAR"、三つ目が「数」を覚えられるお話"ONE LIGHTHOUSE, ONE MOON"です。一冊に3つのお話が入っているので、とてもお得な感じがします。

一つ一つの絵がとても丁寧に描かれており、読まずに眺めているだけでも楽しくなる絵本だと思います。殆ど全てのページで、どこかに「猫」が描かれているというのも、なんか面白いですね。

一つ目の話、二つ目の話、三つ目の話と、次第に単語・文章が難しくなっていくので、だんだんと読み聞かせをするのが難しくなっていきますが、それでも一つの文章が短いので、比較的無理なく読み聞かせすることができました。娘達にとっても、ちょっと単語が難しいようですが、なんといっても絵がいいので、気に入ってくれたようです。

全体として、読み聞かせにお勧めできる絵本だと思います。大事に読みたくなる、そんな一冊だと思います。

最後に、読み聞かせの参考になりそうな音声がありましたので、ご紹介しておきます。

読みました(法律) ~ 「国際取引法と契約実務」

日経新聞の法務面を読んでも国際的な話が多いし、少しは「外国法」や「英文契約書」が理解できるようになりたいなぁ…ということで、今さら感はありますが、コンパクトにまとまっていそうなこの本を読んでみました。

前半の第1編は「国際取引の基礎知識」となっておりますが、一般的事項については比較的あっさりとした説明になっていると思いました。一方で、「セクハラ」「知的財産」「製造物責任」「企業買収」といった分野については詳しい説明がなされております。また、最後の章では、「企業法務部」の役割についても触れています。

「基礎知識」ということなので、通常であれば一般論に終始してつまらなくなりそうですが、この本は、語り口が親しみやすく率直で、また、最近の情勢にも言及しており、思っていたよりも読みやすかったです。

後半の第2編は「国際契約の実際」ということで、「売買契約」「ライセンス契約」「共同開発契約」等について、条文の例を挙げながら、ポイントを絞って留意点を解説しております。

こちらは、契約類型ごとに解説の仕方が異なる(統一感がない)のが少し気になりましたが、それでも比較的読みやすかったです。但し、ポイントを絞っての解説なので、英文契約書の全体像を把握する為には、更に他の本を読む必要があると思いました。

全体としては、法律書にしては読みやすいので、国際取引法の全体像を眺めるには良い本だと思いました。

読みました(洋書/読み聞かせ用絵本) ~ My Mum

だいぶ前になりますが、友人からお土産に頂いた絵本です。

子供の視点から見たお母さんが、面白く、あたたかく描かれています。

子供にとって、お母さんは、"fantastic cook"であり"brilliant juggler"であり"great painter"です。また、子供にとっては、お母さんは、"dancer"にだって"astronaut"にだって"film star"にだって"big boss"にだってなれる存在です。そんな視点でこの絵本は描かれていると思います。

性別のステレオタイプにとらわれず、「宇宙飛行士」や「社長」が挙げられているのもいいなぁ…と思いました。

単語や文法が比較的やさしく、内容も分かりやすく、読み聞かせしやすい絵本だと思います。絵も柔らかいタッチで丁寧に描かれていて、ゆったりとした気分で読めます。お勧めです!

最後に、YouTubeで音声がありましたので、ご紹介しておきます。

読みました(洋書/読み聞かせ用絵本) ~ Snowballs

先月参加させていただいた「江坂の洋書屋」さんの「英語の絵本の読み聞かせ」で取り上げられた本です。

お父さん雪だるま、お母さん雪だるま、男の子雪だるま、女の子雪だるま…と作っていくのですが、お日様が出てくると融けてしまいます。雪だるまの絵が、切り取った紙と、いろいろな物(枝、豆、実、種、布などなど)で描かれており、なかなか面白いです。

最初の数頁は単語や文法が少し難しいので、家で読み聞かせる時は、さらっと読んでいます。その後は、単語も文法も易しくなりますので、単語の説明を挟みながら、ゆっくりと読んでいます。

絵本の最後では、この絵本で使われているいろいろな物(材料)が2頁に亘って紹介されています。子供たちは、この箇所が気に入っているようです。

最初の数頁が少し読み聞かせしにくいですが、話自体は分かりやすいので、全体としては、読み聞かせに適している本だと思います。

YouTubeでも音声がありますので、ご紹介しておきます(「3分30秒」辺りから読み聞かせになります)。

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