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読みました(洋書/ビジネス) ~ Flash Boys

渡辺由佳里さんの「洋書ファンクラブ」で紹介されていて面白そうだったので、読んでみました。

2007年、Royal Bank of CanadaのBrad Katsuyama氏は、株式市場での取引が思ったように出来なくなります。市場で売りに出ている株式に対して買い注文を出した途端(コンピューターのボタンを押した途端)、その売りに出ていた株式が「瞬時に」「全て」市場から消えてしまい、買えなくなってしまうのです。

Katsuyama氏は、いろいろ調べているうちに、株式市場が不正に操られているのではとの疑いを持つようになり、その疑いが確信に変わります。そして、ついには、Royal Bank of Canadaを辞めて、より公正な新しい株式市場(IEX)を立ち上げます。

Katsuyama氏が、試行錯誤しながら株式市場の闇を明らかにし、その闇に挑んでいく過程がとっても面白いのですが、それに加えて、Katsuyama氏と関わる人々が、本当にノンフィクションなのかと思うくらい個性が強く、それがまたこの本を面白くしていると思いました。

Katsuyama氏と関わる人々の過去や背景が、一人一人ページ数を割いて丁寧に描かれており、それがまた非常に興味深かったです。それぞれ出身国も違うし、得意分野も違うし、性格も違うのですが、いろいろな偶然・必然が重なって一緒に仕事をするようになり、同じ目的に向かって進んでいく姿は、「アメリカらしいなぁ…」と本当に羨ましく思いました。また、(優れた能力を持つ)個性の強い人々をまとめて大きな力に変えることのできるKatsuyama氏は、本当にすごいなぁ…と思いました。

また、ちょっと本筋から外れるかもしれませんが、アメリカの株式市場として「13のPublic Exchange」と「44のPrivate Exchange(Dark Pool)」があることや、HFT (High-Frequency Trading) firmが、注文指示が各市場に到達する時間の差異(millisecondレベルの差異)を利用して多大な利益を上げていることや、大手銀行・証券会社等の運営するDark PoolがHFT firmを(結果として)手助けしていること等、今まで知らなかった世界を覗くことができて、とても興味深かったです。

あまり馴染みのないアメリカの株式市場の話だったので、理解するのに少々時間がかかった箇所がいくつかありましたが、思ったよりもずっと面白く、興味深く読めました。また、「働くこととはなんぞや…」「一度しかない人生で何をするのか…」などなど、いろいろ考えさせられました。お勧めできる本です。

やはり、ノンフィクションは面白いなぁ~

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