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読みました(洋書/フィクション) ~ The Rosie Project

渡辺由佳里さんの「洋書ファンクラブ」における、「これを読まずして年は越せないで賞」受賞作(フィクション(SF、ミステリ、ラブロマンスを含む大衆小説)部門)です。昨年末に、受賞作決定のツイッター会議に横やり参加してから、ずーっと読みたいと思っていたのですが、やっと読むことができました。

ごくごく簡単に言ってしまえば、「誤解から始まったドタバタ劇(ラブ・コメディ)」ということになるかと思いますが、そのドタバタ劇がとっても面白かったです。普段読まないジャンルの本ですが、最後の50頁ぐらいは、止まらなくて一気に読んでしまいました。

アスペルガー症候群(Asperger syndrome / Asperger's)と思われるDon(遺伝学の準教授、39才)は、細かく時間を区切って綿密に計画を立て、合理的・効率的な行動・パターンをとることを厳守して暮らしていましたが、Rosieと出会ってから、その行動・パターンが崩されていきます。

そしてDonは、非合理的・非効率的な行動を楽しんでいる自分に戸惑いながらも、自分自身・Rosie・友人・その他の人たちの行動・感情を、自分なりに丁寧に観察・分析し、その上で、Rosieのことを想い、自らを良い方向に変えようと努力します。そして更には、Rosieや友人の人生をも良い方向に変えようと努力します。

その努力の仕方が、とてもストレートなので、読んでいてとても清々しかったです。また、Donの、自分の核となる部分は保ちながらも、変えられるところは変えようとする姿勢にも、非常に共感を覚えました。

Donは、他人の感情を理解するのがとても苦手なので、読んでいて可笑しいところが沢山ありましたが、私自身も他人の気持ちを読むのがそれほど得意ではないので、なんか共感してしまうところも結構ありました。他人の気持ちを読んでいるつもりでも、読み違えていることもよくありますし、Donと私の差も程度の問題かなぁ…なんて思ってしまいました。皆さんはどうでしょう?

また、Donの自分自身・他人の行動・感情の分析が、まるで認知療法・論理療法を実践しているようで、とても興味深かったです。Donの分析は非常に論理だっているので、英語で読んでも、とても理解しやすかったです。

最後に、Rosieの本当の父親は誰なのか、私は最後の最後になるまで分かりませんでした。作者の筋書きにまんまと引っ掛かってしまった感じで非常に悔しいです…

元々は、映画の脚本として書かれたもののようなので、きっと映画化されるでしょう。

※この本が気に入った方は、こちら(mockingbird)もどうぞ…

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