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Tools of the Mind という幼児教育プログラムについて(その1)

先日読んだ洋書"Nurture Shock"で取り上げられていた、"Tools of the Mind"というアメリカで実践されている教育プログラムについて、自分の頭の整理のため、何回かに亘って書いてみたいと思います。基本的には、"Nurture Shock"に記載の内容を、自分なりに噛み砕いて書いたものになります。

まずは、この教育プログラムで一番大事な「ごっこ遊び」について。例として「消防署ごっこ」が挙がっていたので、「消防署ごっこ」のやり方についてまとめてみました。

事前に、消防署、消防士等について、いろいろなこと(消防署にいる人・ある物、消防士の仕事内容・服装、消防車の種類・役割、…)を学んでおく。

「消防士」「消防車の運転手」「119番の受付係(オペレーター)」「救助される家族」の中から、自分で、やりたい役を選ぶ。先生が決めない。

先生に手伝ってもらって、自分で、自分だけの「消防署ごっこ」の計画を立てる。自分が「消防署ごっこ」をしている絵を想像して描き、それを文章にしてみる(それぞれが出来る範囲で)。

「消防署」「消防車」「オペレーター・ルーム」「火事の家」などのセットを机・椅子などで作る。

自分の立てた計画に沿って、みっちりと「消防署ごっこ」をやる。(45分)

「消防署ごっこ」に飽きて、途中で騒ぎ始めたりする子供に対して、先生は「○○ちゃん(くん)の立てた計画には、××することは入っていたかな?」と気付かせ、自分で立てた計画どおりに「ごっこ遊び」ができるよう促す。

「消防署ごっこ」の時間の終わりに「片付けの音楽(clean-up song)」を流して、自主的な片づけを促す。曲が終わるまでに片付け終わるよう促す。

後日、役を交替して再度「消防署ごっこ」をする。この場合でも、自分で、やりたい役を選ぶ。先生が決めない。

他の「ごっこ遊び」(お店屋さんごっこ、レストランごっこ、郵便局ごっこ、…)も同様にやれるようです。

「ごっこ遊び」を通じて子供たちは、

物事を象徴的(抽象的)に捉えられるようになる。しかも、複数の物事を象徴的(抽象的)に捉えた上で、それらを頭の中で組み合わせられるようにもなる。

周りに気を取られないで、集中できる力が養われる。

「言われたら」出来るのではなく、「言われなくても」自主的に行動出来るようになる。

とのことです。このような能力は、小学校における学習の場面で、とても大事になります。

また、事前に(「ごっこ遊び」をする前に)学んだ知識も、「ごっこ遊び」をすることにより、より理解が深まるでしょう。

大事なのは、「遊び」を通じて、これらの能力を身に付けていくことです。「遊び」であれば、子供たちのモチベーションが高いので、結果的に、効率的に学ぶことが出来ます。

使い古された言いまわしではありますが、やはり、

「遊び」=「学び」

ということでしょう。特に小さな子供たちにとっては…

ちなみに、うちの姉妹(小学校低学年&幼稚園)は、土日の度に、二人で、ままごとセット、ぬいぐるみ、人形、その他そこら辺にあるもの(紐、ハンカチ、髪留め、…)を使って、かなり長時間(数時間?)「ごっこ遊び」をしています。セッティングとしては、学校、病院、家庭、闘い、お店、…飽きずにやっています。

"Tools of the Mind"では、「ごっこ遊び」の計画を自分で作るのが重要なポイントなのですが、かなりみっちりと「ごっこ遊び」をしている姉妹を見ていると、なんとなく、「計画は立てさせなくてもいいかなぁ…」と思って見ています。

…おそらく、姉妹(二人だけ)の「ごっこ遊び」と、クラスでの「ごっこ遊び」とでは、少し意味合いが違うのだと思います。

二人だけであれば、「ごっこ遊び」が計画外(予定外)の方向に進んでいったとしても、逸脱についてお互いが合意することは比較的容易ですし、そこがまた楽しいのだと思います。

しかしながら、クラスでのごっこ遊びは、それぞれが計画外(予定外)の方向に進んでいってしまうと、人数が多いだけに収拾をつけることが難しくなり、結果として「ごっこ遊び」自体が面白くなくなってしまうと思います。

なので、やはりクラスでやる「ごっこ遊び」は、計画を自分で作ることが大事なのだと思います。

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"Nurture Shock"を読んで、「小さい子供にとって「ごっこ遊び」がいかに大切か」再認識したので、これからは、姉妹の「ごっこ遊び」に、もう少し腰を落ち着けて付き合ってみようかと思います。但し、あまり口は出さないように気をつけて…

次回以降は、"Tools of the Mind"で行われている、「ごっこ遊び」以外の遊び・学びの手法について、書いてみたいと思います。

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