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読みました(洋書/ビジネス・社会) ~ The Signal and the Noise

「予測・予想」に関する本です。

実は、最初この本を知った時は、テーマにあまり興味が持てずに読まないでいたのですが、渡辺由佳里さんの洋書ファンクラブで「これを読まずして年は越せないで賞」の候補になっていたので、思い切って読んでみました。

このような分野に疎い私にとっては、読むのに結構骨が折れましたが、具体例が豊富なので、思っていたよりも興味深く読むことができました。具体例としては、

「選挙の予想」「野球・バスケットボールに関する予想」「気象予報」「地震の予測」「経済に関する予測」「病気感染拡大の予測」「チェス・ポーカーに関する予測」「地球温暖化に関する予測」「テロの予測」

等々、「身近な問題」から「とても大きな問題」まで、本当に沢山の例が挙げられています。

本書の前半では、「予測・予想」とはどのような作業なのかについて説明し、後半で、その「予測・予想」をより良い、より正確なものにしていくにはどのようにしたら良いか、について述べています。

「予測・予想」とは、過去・現在のデータから重要な要素(Signal)を捉え、今ある知識を駆使して自分なりに解釈し、確からしい法則等を導き出し、それに基づいて将来の事象を推測することである。そして、過去・現在のデータの中には、重要な要素(Signal)を見えなくする余計な(関連性のない、イレギュラーな)データ(Noise)が沢山含まれていることから、「予測・予想」という作業は極めて困難な作業となり、「予測・予想」は不確かにならざるをえない(断定的な「予測・予想」は不可能である)。

…という風に私は理解しました。そして、

その「予測・予想」をより良い、より正確なものにする為には、現在の自分の「予測・予想」(立ち位置)をまず定め、新しいデータ、新しい事象に出会うたびに、自分の「予測・予想」に繰り返し修正を加え、より正確なものにしていく弛まぬ努力が必要である。その際には、新しいデータ、新しい事象に飛びつき、それらのみに基づいて判断する(今までの考えを捨て去る)ような極端な「予測・予想」をすべきではなく、あくまで自分のこれまでの「予測・予想」をベースにして、それに修正をかけ続けるという地道な作業が大事である。その際には、「ベイズの定理(Bayes's Theorem)」が非常に有用である。

…という風に私なりに理解しました。この視点は、自分が仕事をしていく上でも、子育てをしていく上でも、大事なのではないか、と思いました。また…

より良い、より正確な「予測・予想」をする為には、「将来は予測不可能だ…」と諦めるのではなく、「少しでも真実に近づいていこう」とする姿勢が大事であり、一方で、自分の「予測・予想」を過信しない謙虚な姿勢(自分の「予測・予想」にバイアスがかかっている可能性を常に念頭に置く姿勢)も大事である。

…とも感じました。

この本は、万人向けの本ではないように思いましたが、読むことで新たな視点が得られる良書だと思います。少しでも興味が持てたら、ぜひ読んでみて下さい!

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