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読みました(洋書/児童文学) ~ mockingbird

8月に紀伊国屋(梅田本店)で「洋書2割引セール」をやっていたときに見つけました。いつか読みたいなぁ…と思っていた本です。

アスペルガー症候群(Asperger syndrome / Asperger's)を持つ女の子(Caitlin)が主人公の物語です。Caitlin の一番の理解者であったお兄さん(Devon)が銃乱射事件で亡くなり、頼るべきお父さん(お母さんはもっと前に亡くなっている)もその事件のショックから立ち直れない中、Caitlin はこの事件(=お兄さんの死)に対するClosure(最終的な心の整理)を見つけようとします。

Caitlin はアスペルガー症候群を持っているので、人の話す言葉の微妙なニュアンスを察したり、行間を読んだりすることが出来なく(つまり、言葉を文字通り捉えてしまう)、お父さん、先生、友達といった周りの人たちとうまくコミュニケーションがとれないのですが、それでも、お兄さんが言っていた言葉 "You have to Work At It." に従い、Closure を見つけるため一生懸命頑張ります。

その Caitlin の姿に、非常に心を打たれました。

この物語は、Caitlin の一人称(in the first person)で語られます。Caitlin の考え方は他の人とはちょっと違っているので、読み始めは少し読みにくかったのですが、慣れてくると、次第に Caitlin 独特の考え方が分かってきて、なかなか興味深かったです。

Caithlin は、人の話す言葉の微妙なニュアンスを察することができないので、周りの人達との会話がちぐはぐになってしまい、少し滑稽なくらいなのですが、時々、言葉を文字通り、ありのままに捉える Caitlin の方が、周りの人たちよりも物事の本質を鋭く捉えているように思える場面があったりして、少し考え込んでしまいました…think

著者の Kathryn Erskine 氏は、なぜアスペルガー症候群を持っている人の気持ち・考え方がここまで分かるのだろうか、と思いながら読んでいたのですが、最後の "Questions and Answers" を読んで分かりました。著者自身のお子さんがアスペルガー症候群を持っているとのことです。

読後に「子供の力をもっと信じないとなぁ…そして、自分も頑張らないとなぁ…」と素直に思える、いい物語でした。お勧めです!

ちなみに、日本語訳も出ていますよ…

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