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読みました(洋書/社会問題) ~ Creating a World Without Poverty - Social Business and the Future of Capitalism

2006年にノーベル平和賞を受賞した Muhammad Yunus 氏の著書です。バングラデシュでの貧困問題、世界の貧困問題に取り組んできた著者の長年の軌跡と共に、これから目指すべき方向について、著者の考えが示されています。

特に共感したところは…

貧しい人も含めて、すべての人には想像性・可能性があるのだから、我々としてはその想像性・可能性が発揮できる環境を作る必要がある。その人の想像性・可能性が発揮されることにより、その人の自尊心、自身が育まれ、自立的に貧困から抜け出すことができるようなる。

貧困問題の全体像を見てしまうと、あまりの問題の大きさに何も出来なくなってしまうが、まずは目の前の人たちに対して援助して欲しい。それがうまくいけば、次第にその動きは自然と広がっていく。

男性に対して資金援助するよりも、女性に対して資金援助した方が、より良い結果をもたらすことが多い。全体として、女性の方が、稼いだお金を家族全体、特に子供のことを考えて使うので、地域社会に良い結果をもたらす。

貧困問題の解決のためには、従来の寄附等による与えるだけの援助だけではなく、ビジネスの良い面(持続性、効率性など)を取り入れた、より持続的、効果的な援助をしていく必要がある。そのためには、従来からある「利益追求型のビジネス(Profit- Maximizing Business)」の他に、新しい「社会貢献型のビジネス(Social Business)」といういものを世の中に確立する必要がある。人には、利益を追求したいという願望だけではなく、社会の役に立ちたいという願望もあるのだから、「社会貢献型のビジネス」は十分に実現可能である。

どのような世界にしたいのか? その世界の実現を強く願って、出来ることから行動を起こそう。そうすれば必ずその世界は実現する。

といったところです。あとは、フランスのダノン社との共同プロジェクトについても、非常に興味深く読むことができました。

「貧困のない世界」の実現に向けた著者の熱意が随所に感じられて、こちらも前向きな気持ちになることができました。多少難しい単語もありましたが、興味深く読むことができました。良い本だと思います。

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