読みました(洋書/ビジネス) ~ Tribal Leadership
この本は、リーダーシップに関するビジネス書です。
会社等の組織・部門(本書では tribe と呼んでいます。20~150人位の組織を想定しています。)に属している人たちは、次の5つのステージのうちのどこかにいるとした上で、その人たちをより上位のステージに持っていくためには、その人たちが使っている language と behavior を変えていく必要があると主張しています。
Stage 1 "Life sucks."
「人生は最低だ。」
Stage 2 "My life sucks."
「私の人生は最低だ。」
Stage 3 "I'm great (and you're not)."
「私はすごい(が、あなたは駄目だ)。」
Stage 4 "We're great (and they're not)."
「私達はすごい(が、彼らは駄目だ)。」
Stage 5 "Life is great."
「人生は素晴らしい。」
本書に書かれている内容で、興味深く思ったことは…
一つ上のステージにしか持っていくことはできない。例えば、ステージ2からステージ4に持っていくことはできない、なぜなら、ステージ3において、一人で出来ることの限界を実感し、悟らない限り、ステージ4にたどり着くことはできないからである。
優れたリーダーは、ある日突然、救世主のように現れる訳ではない。あるリーダーが、一人で出来ることの限界を悟り、組織の価値観の重要性に気づいて、その価値観に基づき首尾一貫して誠実に組織の人たちに働きかけていくことにより、組織全体の効率が大きく上がり、そのことによってリーダーが高く評価されるようになるのである。リーダーと組織とは共に成長していくのである。
組織で使われている language と behavior に注目することにより、その組織がどのステージにある人たちで構成されているのか比較的容易に判断でき、その language と behavior を変化させることにより、その組織をより上位のステージに持っていくことができるのである。
この本は、組織を率いるリーダー(我々の会社だと部長クラス)を対象にしていると思います。私は、組織を率いていない(そもそも部下がいない(~_~;))のですが、それでも非常に興味深く読むことができました。「優れた会社では「私」よりも「私達」という言葉をよく使う。」というようなことを、昔どこかで聞いたことがありますが、そのことが論理的に説明されており、「なるほど!」と思いました。
私自身はといえば、Stage2とStage3との間を行き来しているように感じました。頭では、Stage4の段階になって仲間と協力・連携しないと、この複雑化した世の中を乗り切っていけないと思いながら、まだまだそのことを深く実感できていないのだと思います。また、我々の会社については、Stage4にいる人たちがいる一方、大多数の人はStage2又はStage3の language と behavior を示しているように思います。
さて、これから、我々としてどうしていくか…
自分のこれから、我々の会社のこれからを改めて考えさせられた、非常に良い本だったと思います。(ちょっとだけ、読むのに骨が折れましたが…)
« 大崎オープンセッション 時間変更のお知らせ | トップページ | 読みました(洋書/ビジネス) ~ REAL-TIME MARKETING & PR »
「English Book(洋書)」カテゴリの記事
- ブログの紹介(2015.12.26)
- 洋書雑読記(2015.10.07)
- 読みました(洋書/ファンタジー・児童書) ~ The Neverending Story(2015.09.18)
- 読みました(洋書/ノンフィクション) ~ SO YOU'VE BEEN PUBLICLY SHAMED(2015.08.02)
- 読みました(洋書/ノンフィクション) ~ The Freedom Writers Diary(2015.06.07)
« 大崎オープンセッション 時間変更のお知らせ | トップページ | 読みました(洋書/ビジネス) ~ REAL-TIME MARKETING & PR »
コメント